着色汚れの原因と対策 ~筋機能療法士と歯科衛生士の視点から~
- 筋機能療法士Manami
- 1月20日
- 読了時間: 3分
みなさん、歯の茶色い汚れがきになったことはありませんか?
歯磨きでも落ちない、着色汚れ。
その原因は実は日常生活に隠れています。
1. 口呼吸からくる着色汚れ
見分け方:前歯に主につきやすい。歯の表面につく着色はほとんどこれに該当する。
原因
口呼吸は、歯と口腔環境に以下のような影響を与え、着色汚れの原因となります。
•唾液の減少と乾燥
唾液は口腔内の自浄作用を担っていますが、口呼吸により唾液が蒸発しやすくなるため、汚れが歯に付着しやすくなります。
•歯の前面への汚れの蓄積
口呼吸によって、特に前歯が空気にさらされ乾燥し、着色汚れが目立ちやすくなります。
筋機能療法士の視点
口呼吸は口周りの筋肉の不均衡や舌の低位(舌が口の底に落ちている状態)が原因の場合が多いです。これにより、鼻呼吸が難しくなり、口呼吸が習慣化します。
対策
1. 口呼吸を鼻呼吸に改善
•筋機能療法(MFT)
舌の位置や口周りの筋肉を正常に機能させるトレーニングを行います。例えば、「舌を上顎に置く練習」や「唇を閉じるトレーニング」が効果的です。
•寝る時に
寝ている間の口呼吸を防ぐために、テープを使った「口閉じテープ」が有効的です。
2. 唾液の分泌を促す
•食事の際によく噛む
噛めば噛むほど唾液が出ます。
•唾液腺マッサージ
耳下腺や顎下腺を指で軽くマッサージします。
3. 日常ケア
•こまめに水分を摂る
水は口を潤してくれるだけでなく、唾液量にも関係します。唾液量は体の水分に依存するため、体から水分が足りていないと必然的に唾液量も少なくなります。
2. その他の原因による着色汚れ
見分け方:歯の内側に主につきます。タバコのヤニもこれに該当します。また、タバコのヤニは舌にも付き、舌が黄色っぽくなります。
原因
飲食物
•コーヒーや紅茶、赤ワインなど、色素成分が歯の表面に付着します。
•カレーやトマトソース、ブルーベリーなど鮮やかな色の食品も原因です。
喫煙
•タバコのタール成分が歯の表面に付着し、茶色い汚れを引き起こします。
歯磨き不足
•適切なブラッシングを行わないと汚れや色素が定着します。
対策
1. 飲食後のケア
•水で口をすすぐ
着色の原因となる色素を除去できます。
•ストローの活用
飲み物が歯に直接触れるのを防ぎます。
2. 歯磨きの見直し
•ホワイトニング効果のある歯磨き粉を使用
ただし、研磨剤が強すぎるものは避けるべきです。
•正しいブラッシング方法
力を入れすぎず、優しく磨きます。
3. 定期的なクリーニング
•歯科医院でのプロフェッショナルクリーニング(PMTC)を受けましょう。3~6ヶ月に1度の頻度が理想的です。クリーニング後、さらに歯を綺麗に白くしたい場合には、ホワイトニングがおすすめです。
~筋機能療法士からのメッセージ~
「口呼吸を改善すること」は、歯の健康だけでなく、顔の印象や全身の健康にもつながります。筋機能療法では、呼吸習慣の改善とともに、口元の美しさを取り戻すサポートを行います。ぜひ日々のケアに取り入れて、白く美しい歯を保ちましょう!
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