乳歯だから虫歯になっても良い?歯科衛生士が考える大切なポイント
- 筋機能療法士Manami

- 2024年12月17日
- 読了時間: 3分
乳歯は永久歯に生え変わるから、虫歯になっても問題ないと思っていませんか?実は、それは大きな間違いです。歯科衛生士として、乳歯が健康であることの重要性と、虫歯予防のポイントをお伝えします🌈
乳歯が果たす重要な役割
乳歯はただの「一時的な歯」ではありません。以下のような重要な役割を果たしています。
1. 永久歯への道しるべ
乳歯は、後に生える永久歯の位置を決める役割を持っています。乳歯が虫歯で早く抜けてしまうと、永久歯が正しい位置に生えないことがあります。その結果、歯並びが悪くなり、矯正治療が必要になるケースもあります。
2. 咀嚼(噛むこと)と成長発達
乳歯がしっかりしていると、食べ物をよく噛むことができます。これにより、顎の発達が促進され、健康な口腔環境を作ります。虫歯が痛くて噛めないと、栄養バランスが崩れる恐れもあります。
3. 発音とコミュニケーション能力
乳歯が健康であることは、正しい発音にもつながります。特に前歯が虫歯で欠けてしまうと、発音に影響が出てしまうことがあります。
また、前歯の穴のあいたところから舌を出す子がいますが、それが癖づくと、歯並びが悪くなるひとつの要因となってしまうので、注意が必要です。
乳歯の虫歯が引き起こす問題
乳歯の虫歯は、以下のようなリスクを伴います。
1. 虫歯菌の拡散
乳歯が虫歯になると、虫歯菌が口腔内に広がり、永久歯が虫歯になるリスクが高まります。
2. 全身の健康への影響
虫歯が進行すると、膿(うみ)がたまることがあります。この炎症がひどくなると、全身に悪影響を及ぼす可能性があります。
3. 心の健康にも影響
虫歯が原因で歯が欠けたり色が変わったりすると、子どもが見た目を気にするようになり、自信を失うこともあります。
虫歯予防のポイント
乳歯の虫歯を防ぐために、以下の対策を取りましょう。
1. おやつと飲み物に注意
砂糖の多いおやつやジュースの頻繁な摂取は、虫歯リスクを高めます。水やお茶を選び、食べる時間を決めましょう。ダラダラ食べやちょこちょこ食べは虫歯のリスクを高めます。
2. 歯磨き習慣をつける
早い時期から歯磨きの習慣をつけましょう。特に就寝前は丁寧に磨くことが重要です。
3. フッ素塗布を活用
歯科医院でのフッ素塗布や、自宅でのフッ素入り歯磨き粉の使用は効果的です。
4. 定期的な歯科受診
歯科医院での定期健診やクリーニングは、早期発見・早期治療に役立ちます。また、獲得出来なかった口腔機能についての見直しもしてもらえますので、是非 こどもの口の機能もしっかりみれる歯科医院へかかることをオススメ致します。しかし、定期健診を受けているから安心!というわけではなく、虫歯にならない努力は必要不可欠です。定期検診はあくまで、健康診断的な役割として活用してくださいね🎶
まとめ
乳歯は永久歯の健康に大きく関わるため、「乳歯だから虫歯になっても良い」と考えるのは大きな誤解です。お子さんの将来の歯並びや健康を守るためにも、乳歯のケアを大切にしましょう。しかし、虫歯になってしまった場合でも、食生活を見直す機会になったり、自分は甘いもので虫歯になりやすい体質なんだと理解出来たりと、今後生えてくる永久歯のために準備ができるという側面もあります♪ですので、虫歯になってしまったと悲観せず、今後のために対策を打ちましょう🌈
そして虫歯だけでなく、お口の機能の未獲得に関しても、歯並びや成長に大きく影響します。
歯科衛生士として、お子さんの笑顔を守るお手伝いができれば嬉しいです。何か疑問やお悩みがあれば、ぜひ歯科医院に相談してくださいね。

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